



インターネットを活用するほど、管理すべきパスワードは増えていきます。
サービスを利用して、便利さや楽しさを手にしているのに、この管理に手間取っていたら、ちょっともったいないです。
実際、すべてを手作業で管理しようとすると、けっこう大変です。
メモ帳アプリに書き残すだけだと、セキュリティも不安です。
また、メモデータに鍵をかけるとしたら、専門的な知識が必要ですし、何より面倒です。
パスワード漏洩の多くが、実は使う人の管理ミスから起きていることも多いんです。
それを解決するのが、管理ソフトです。
便利系のソフトウェアはたくさんありますが、パスワード管理ソフトの重要度は高いです。
その中でも1Passwordは、世界で1,500万人以上のユーザーに利用されています。
実際、個人使用だけでなく、10万社以上の企業でも導入されている信頼性の高いツールです。
✔ そもそも1Passwordって何ができるの?
✔ 難しそうだけど、ほんとうに自分にも使える?
✔ どこで買えば安心?ちょっとでも安く使いたいんだけど…
こうした疑問を持っている方は、ぜひ読み進めてみてください。
1. 1Passwordってどんなツール?|できることと特徴を解説
安全な情報の保管庫
1Passwordは、主にパスワードを管理するソフトです。
ですが、単にIDとパスワードを保存するだけのツールではありません。
他にも、
・パスワード作成
→安全で複雑なパスワードを、自動で生成してくれます。
・自動入力
→特定のサイトでのみ、フォームにIDとパスワードを、自動で入力してくれます。
こういった、パスワード管理に関して、ユーザーの利便性を考えた機能があります。
さらに、生活全般に関する情報の保管庫としても利用できるように、各種フォーマットが用意されています。


セキュアノート(人に見られたくないメモなど)
クレジットカード
個人情報(住所・電話番号・氏名など)
パスワード(ログイン以外に使うもの)
ドキュメント(PDFや画像などの添付も可能)
さらに、細かいカテゴリとしては:
暗号資産ウォレット、APIキー、SSHキー、サーバー情報
ソフトウェアライセンス、無線ルーターの設定情報 など
1Passwordの主な機能はパスワード管理なので、これらの各種フォーマットは、頻繁に使う機会はないかもしれません。
例えば、以下のような事例で活躍してくれます。
💳 クレジットカード
• サブスクの支払いに使っているカード情報の整理
• 期限・セキュリティコードも記録しておけるので、入力が楽
🧍 個人情報
• 現在と過去の住所履歴(契約などの手続き時に便利)
• 電話番号の変更履歴の記録
📄 ドキュメント
• 保険証・マイナンバーカード・保険契約書のスキャン画像
• 提出書類の控えや、オンライン提出用のPDF書類など
🏦 銀行口座
• 銀行名・支店・口座番号・名義をまとめて記録
🧾 ソフトウェアライセンス
• 有料ソフトのシリアルナンバーやライセンスキーの保管
• 購入日・バージョン情報なども一緒に管理可能
その他、工夫次第で、他人から見られたくない情報の保管庫として、活用することができます。
複数のデバイスで同期して利用できる
1Passwordは、複数のデバイス間で同期して利用することができます。
しかも、デバイス数の制限はありません
様々なOSやブラウザに対応していて、Mac、Windows、iOS、Androidなど、複数のデバイスで利用できます。
ファミリープランについて
1Passwordには、ファミリープランも用意されています。
このプランだと、個人で利用するよりお得にソフトを利用することができます。
・最大5人まで利用可能
→1つのプランで、最大5人までアカウントをつくることが可能。それぞれ個別のパスワード管理ができます。
・共有保管庫
→家族間で共有したい情報の保管庫を持つことができます。
家族全員で共有したい情報を、一括で管理できます。
無料期間を利用してお試し
1Passwordは、どのプランであっても、14日間の無料試用期間がついてきます。
導入に不安がある、という方はこの期間を利用して、使ってみましょう。
2. 1Passwordをコストを抑えて使う方法|ソースネクスト版を使う理由
1Passwordにはいくつかの購入方法がありますが、日本のサイトで購入する場合、ソースネクストでの購入がおすすめです。
公式サイトでの決済は、ドルで支払うことになります。なので為替の影響で、価格は変動します。
それを踏まえて、現在の為替水準で比較しても、ソースネクスト版のほうがトータルでは安く抑えることができます。
✅️個人プランでの価格比較
購入ルート | 特徴 | 価格感 |
公式サイト | 1年単位のサブスク | 3年間で 約16,800円/(1ドル=150円の場合) |
ソースネクスト版 | 3年版ライセンスとして一括購入/日本語サポート付き | 定価 9988円/セール価格だとさらに安価 |
*価格は変動しますので、現在の正確な価格はそれぞれのサイトで確認してください。
ソースネクスト版の導入方法
①まず、ソースネクストから1Passwordの購入手続きを行う
②ログインして、自身のアカウントから「お持ちの製品一覧」をクリック


③「1Password 3年版」をクリック


④「シリアル番号の確認」→SNIから始まるコードをコピーする


⑤「利用開始」→コードを貼り付けて「送信」


⑥「1Passwordの使い方」で解説しますので、次の章に進んでください。
✅️すでに公式サイトで手続きをしている場合
①まず、ソースネクストから1Passwordの購入手続きを行う
②ログインして、自身のアカウントから「お持ちの製品一覧」をクリック
③「1Password 3年版」をクリック
④「シリアル番号の確認」→SNIから始まるコードをコピーする
⑤「利用開始」→コードを貼り付けて「送信」
ーここまでは上記と同様ー
⑥「すでに1Passwordアカウントを持っている」をクリック
必要な情報を入力すると、1Passwordからメールが届きます。
内容に従って、
「本メールアドレスですでに1Passwordのアカウントを持っています。
ソースネクストで購入したシリアル番号との紐づけをお願いいたします。」
の文面を添えて、返信します。
→1Password側で、メールアドレスの一致を確認した後、3年間ライセンスが適応されます。
ちなみに、ソースネクスト版では14日の無料期間がありません。
そのため、手間はかかりますが、公式サイトで無料期間を試して、期限が切れる前にソースネクスト版を購入してライセンスを適応することも可能です。
【おすすめ】はじめての方は、まずソースネクスト版から
1Passwordの価値は、「長く・毎日使う中でじわじわと実感できる」ものです。
まずは3年版ライセンスでしっかりと使い込んでみるのがおすすめです。
3. 1Passwordの使い方|登録から実際の運用までのステップ
それでは、1Passwordアカウント作成から使い方まで、実際の画面で解説していきます。
細かい表記などが変わる可能性もありますが、設定の流れは変わらないので、ひとつひとつ確認しながらやっていきましょう。
ソースネクスト版で新規に登録する場合、③以降を参照してください。
アカウント作成
①1PasswordのHP( https://1password.com/jp )にアクセスします。
「無料で開始」をクリック


②「Individual」の「14日間無料でお試しください」をクリック
これが個人利用プランになります。
ファミリープランは「families」になります。


③ブラウザの拡張機能を追加するかを決めます。
拡張機能とは、ブラウザに追加して使う、小さなアプリ・便利機能の追加パーツのようなものです。
パスワードの入力・保存作業は、主にブラウザで行うので、追加しておくことをおすすめします。
画像はGoogle Chromeのものです。






④アカウントの作成に進みます
「氏名」「メールアドレス」を入力します。
最新のお知らせのチェックは、付けなくてもOKです。


⑤認証コードの入力
前の画面で入力したメールアドレス宛に、認証コードが届きます。
確認して入力しましょう。




⑥マスターパスワードの入力
1Passwordを開くための、パスワードの設定です。
このパスワードだけ覚えておけば、他のすべてのログイン情報にアクセスできます。
サラッと出てくる設定ですが、とても重要な項目です。
マスターパスワードを忘れると、基本的にはデータにアクセスできなくなります。
ただし、家族やチームで使うFamilyプランでは、管理者に復旧してもらうことが可能です。


⑦支払い方法の入力
基本的に、クレジットカードでの支払いになります。
14日間の試用期間は、カードの登録無しでも利用することができます。
※後述するソースネクスト版では、クレジットカード以外での決済が可能ですが、アカウント作成時に一度「クレジットカードの登録」が必要です。
その場合でも、登録後にライセンスコードを適用すれば、実際の請求は発生しませんのでご安心ください。


⑧シークレットキーの生成
シークレットキーとは、新しい端末での初回ログインなどで使用するキーです。
初回ログインや復元の際は、メールアドレス+マスターパスワード+シークレットキーの3つを使ってアカウントにログインします。
それにより、より強固なセキュリティを確保しています。


シークレットキーが書かれたPDFをダウンロードします。
大切な情報なので、大切に保管します。


⑨セットアップを開始
全てチェックすることで、先に進めます。




前項までで、完了しています。
1Passwordの使い方を学ぶ(チュートリアル)
簡易的な使い方の説明が見られます。
スキップすることもできます。
1Password拡張機能をブラウザのツールバーにピン留めする
ブラウザに、1Passwordのボタンを置くことができます。
便利なので、ピン留めすることをおすすめします。


「1Passwordを開く」をクリックします。
⑩ソフトのインストールに関して
これで設定は完了です。
パスワードの入力・保存は、ブラウザを介して行われることがほとんどです。
なので、PCでは、別途ソフトをインストールしなくても活用することができます。
必要な場合、公式サイトからダウンロードできます。
スマホの場合は、アプリをインストールして利用することになります。
拡張機能のインストール
拡張機能を、あとで導入する方法を解説します。
アカウント作成時に、追加していない場合は参照してください。
Google Chromeで説明していきます。
・右上の3点メニューをクリックします
「拡張機能」→「Chromeウェブストアにアクセス」


・検索窓で「1Password」を検索
「1Password – パスワード保管庫」を選びます。


・「Chromeに追加」をクリック


これで完了です。
パスワードの保存と自動入力の流れ
・ログイン情報の保存方法
通常通り、Webサイトにログインします。
ログインが成功すると、右上に「ログインを保存する」という案内が表示されます。
「保存」をクリックします。
これで保存が完了しました。


・1Passwordを使ってログインする
①ログインしたいWebサイトのログイン画面にアクセスして、入力欄にカーソルを合わせます。
もしくは、入力欄の1Passwordのアイコンをクリックします。
②1Passwordの自動入力が起動します。
③マスターパスワードが要求される場合は、入力します。
・パスワード情報を編集する
右上の1Passwordのアイコンをクリックします。
「3点メニュー」→「編集」から、編集画面に入ることができます。
もしくは、1PasswordのHP( https://1password.com/jp )の「ログイン」から、自分のアカウントにログインできます。


・ログイン情報の編集について
通常使われる「ログイン」の情報は、以下の3項目が自動入力情報として記録されています。
例えば、以下の情報が登録されているとします。
このログイン情報は「google.com」のログイン画面にアクセスしたときにだけ、IDとパスワードを自動入力します。
自動入力がうまくいかない場合は、このURLが適切でないことが多いです。
4. 導入前に知っておきたいQ&A
1Passwordは便利なツールですが、導入前には「ほんとうに大丈夫かな…?」と不安になるのも自然なことです。
ここでは、初めての人がよく感じる疑問やつまずきポイントについて、あらかじめ答えておきます。
Q. マスターパスワードを忘れたらどうなる?
A. 1Passwordでは、マスターパスワードを“絶対に忘れない”ことが大前提です。
セキュリティ上、運営側も中身にアクセスできない設計になっており、復元はできません。
Q. 他の端末でも使える?
A. はい、1Passwordはマルチデバイス対応です。
同じアカウントでログインすれば、PC/スマホ/タブレットなど複数の端末で同期できます。
Q. セキュリティはどこまで安心?
A. 高いレベルの暗号化で守られており、安全です。
Q. 他のツールから乗り換えるには?
A. 多くのパスワード管理ソフトからエクスポート → インポートが可能です。
ここで紹介した以外にも気になる点があれば、ソースネクストのサポートや公式ガイドも活用してみてください。
5. まとめ
パスワード管理ソフトは、単なる便利ツールではありません。
自分を守るためのツールでもあります。
公共サービスや、金融サービスへのアクセスなどの、より重要なパスワードの管理をする機会も増えています。
だからといって、それらのサービスを使わないということは、本質ではありません。
もし今、「パスワード管理って、そこまで重要?」と感じているなら、
それはある意味で、とても自然なことです。
だからこそ、なぜパスワード管理が必要なのかという基本から、改めて確認してみるのもひとつの選択です。
▶︎ [パスワード管理の重要性|漏洩の理由と安全に管理する基本]
1Password は、数あるパスワード管理ソフトの中でも、信頼できるツールのうちの1つです。
便利さは、安全のうえに成り立っています。
ぜひ、自分に合ったスタイルで、安心できる環境を整えてみてください。