「アプリを入れるべき? それともブラウザで使えばいいの?」
PCを使い始めると、誰もが一度は迷うポイントです。
どちらも同じサービスを利用できるのに、操作感や機能に差があると聞くと余計に分かりにくくなります。
「入れなくても使えるなら、アプリはいらないのでは?」「やっぱりアプリの方が安心なのかな?」と悩む人も多いでしょう。
スマホではアプリを使うことが当たり前なので、PCを使うときに迷うという経験もあるでしょう。
当サイトではこれまで、Windowsの基本操作やGoogle・Microsoftの主要サービスを初心者向けに解説してきました。
その中でも、実際によく使われるサービスを例に「アプリ版とブラウザ版の違い」を整理していきます。
自分にとって、最適な使い方はどっちなのかを見つけていきましょう。




1. アプリ版とブラウザ版の違いを理解しよう
同じサービスで、アプリ版とブラウザ版がある場合、PCで使う場合どちらを使っても間違いということはありません。
また、サービスによって、どちらが機能的に優れているかという点でも、一概には言えません。
なぜなら各サービスともに、アプリ版かブラウザ版どちらかに最適な設計になっているものの、どちらかを選んだら使えないということはありえないからです。
そこで、一般的にサービスを選ぶ際の、それぞれの特徴を確認してみましょう。
迷ったときの基準になるような考え方を持っていると、安心材料になります。
アプリ版 | ブラウザ版 | |
---|---|---|
導入のしやすさ | インストールの手間がある。 初回設定や更新の手間がある。 | インストール不要。 ブラウザからすぐに利用できる。 |
機能の充実度 | 多機能な傾向。 通知・同期・オフライン利用など、追加機能が使える場合がある。 | 基本機能のみの傾向。 サービスによっては制限がある。 |
利便性 | 良い点:オフラインで使用できる。 悪い点:同期機能がないと、デバイス間で共有できない。 | 良い点:どのデバイスでも同じ環境で利用できる。更新も不要。 悪い点:バックグラウンド利用が不便。 |
ストレージ使用 | あり。 PCのストレージを使用。 | なし。 クラウドに保存される。 |
こうして比べてみると、アプリ版は「オフライン使用と追加機能」、ブラウザ版は「手軽さとデバイス間共有」が強みだと分かります。
この違いを踏まえて、基本的にはどちらを選べばいいのかを考えていきましょう。
2. まずはブラウザ版を使えばOK
迷ったときは、まずはブラウザ版を選べばOKです。
アプリ版・ブラウザ版どちらもある場合は、ブラウザ版から導入してみるのが合理的です。
理由はシンプルで、ブラウザ版は次のようなメリットがあるからです。
- インストール不要ですぐに使える
ChromeやEdgeなどのブラウザを開けば、すぐに利用することができます。
余計な手間をかけずに、まずはお試し運用をしてみましょう。- どのデバイスでも同じ環境で使える
PCでもスマホでも、あるいは他のデバイスでも、データを同期して使うのに適しています。
クラウド利用が一般的になっているので、オンライン使用前提の使い方のほうが利便性があります。- 常に最新の状態なので安心
ブラウザ版は、アプリのように自分でアップデートする必要がありません。
セキュリティに関しても、常に最新の状態にアップデートされているので安心です。
安全性と利便性を考えても、ブラウザ版の方に強みがあります。
迷ったときはブラウザ版をとりあえず試してみましょう。
3. 代表的なサービスでの使い分け例
ここでは具体的なサービスを例に挙げつつ、おすすめの選び方を紹介します。
一般的には「まずはブラウザ版を使えばOK」ということにはなりますが、実際はサービスごとに最適な方法が違ったりするものです。
実際に、よく使われるサービスを例に「ブラウザ版」と「アプリ版」の使い分けを見てみましょう。
Googleサービス
Googleのサービスは、基本的にブラウザで使用します。
と言うより、PC用のアプリはほとんど提供されていません。
たとえば、「Gmail」「Googleカレンダー」「Googleドキュメント」「スプレッドシート」「スライド」「Google Meet」など、多くのサービスはブラウザ版でのみ使用することができます。
ただその中で、システム上ブラウザでは完結しないものは、ソフトウェアをダウンロードして使用することになります。そういった理由で「Google Chrome」「Google日本語入力」はアプリでの提供になっています。
特にGoogleのサービスは、Google Driveを保存先として使うことを前提に作られているため、ブラウザでの使用が最適になります。
また、Google Chromeという連携に強いブラウザで使用することで、より使いやすくなっています。


クラウドサービス
クラウドサービスは、使用する場面によって、アプリの導入をすることをおすすめします。
主要なクラウドサービス(Google Drive、Dropbox、OneDriveなど)のアプリ版は、単独で存在するソフトというより、エクスプローラーに統合される仕組みになっています。
インストールすると、エクスプローラーの中にひとつのドライブとして表示され、ローカルのフォルダと同じ感覚で使えるようになります。


個人で使用する場合は、とても便利な使い方になります。
逆に、業務や、他の人との共有用に使用する場合は、ブラウザ版のみで使用すると良いでしょう。
ローカルファイルと混同するリスクを避けるためです。


オンライン会議ツール
参加だけならブラウザ版でも十分ですが、主催する場合や画面共有・録画などの高度な機能を使いこなすには、アプリ版の導入をおすすめします。
当サイトでは、「Zoom」「Google Meet」「Microsoft Teams」の3サービスの使い方を紹介しています。
Googleサービスについて説明した通り、「Google Meet」はブラウザ版しかないので、選択肢はありません。
「Zoom」「Microsoft Teams」に関しては、しっかり機能を使うためにアプリ版をおすすめします。
また、アプリは画面構成も整理されていて、ブラウザ版よりも使いやすいデザインになっています。


その他、よく使われるサービス例
その他の、よく使われるサービスについて、表にざっくりとまとめました。
こうしてみると、ブラウザ版に最適化されたものが多いです。
理由としては、最近ではネットで同期して使うことが多く、ブラウザで利便性の高いサービスを提供することが多くなっているためです。
ただそんな中でアプリ版で提供されるものは、オフラインで使用するものや、高度な画像編集・動画編集ソフトなどがあります。
サービス | おすすめの選び方 |
---|---|
SNS | ブラウザ推奨 PCならブラウザで十分。通知はスマホアプリに任せればOK。 |
家計ソフト(マネーフォワード, freee) | ブラウザ推奨 基本はブラウザで完結。バックアップも完璧。 |
動画配信(YouTube, Netflix) | ブラウザ推奨 普段はブラウザでOK。アプリを試して便利そうなら導入。 |
音楽ストリーミング(Spotifyなど) | どちらでもOK ブラウザでも再生できるが、バックグラウンド再生ならアプリが使いやすい。 |
プレイヤー(オフライン再生) | アプリ推奨 ローカルファイルを再生する場合は、専用アプリで。 |
Canva | ブラウザ推奨 ブラウザにも最適化されている。 |
フリマサービス(メルカリなど) | ブラウザ推奨 購入・閲覧はブラウザでOK。出品はスマホアプリと併用。 |
金融サービス(ネットバンク等) | ブラウザ推奨 取引や確認はブラウザで快適。二段階認証はスマホアプリと連携。 |
ショッピングサイト(Amazon, 楽天など) | ブラウザ推奨 ブラウザが使いやすい。アプリを使うメリットはほぼない。 |



4. まとめ
アプリ版とブラウザ版には、それぞれ得意な場面があります。
「基本はブラウザで使い、必要に応じてアプリを導入する」
PCでサービスを利用する場合、基本はこの考え方でOKです。
ブラウザ版は、インストール不要でどこでも使えるのが強み。
アプリ版は、通知・オフライン利用・高機能操作に強みがあります。
また、提供されるサービスごとに、どちらを選べば快適なのかはそれぞれ違うため、自分の用途に合わせて選びましょう。
PCではスマホと違って「アプリかブラウザか」を自由に選べるのが大きなメリットです。
うまく使い分ければ、作業効率や快適さが向上していきます。
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